あなたの仕事はお役に立っていますか?
先日、恵美子社長本社での勉強会で聞かせて頂いたお話です。
一人さんのお友達の“寺田本家”の寺田さんが、先代から家業を引き継ぐ際に、“将来事業で困ったときにはこの人を頼れ”と伝えられた、なかなか気概を問われるお話でした。
寺田さんの同郷の伊能忠敬が日本地図を作成されたことから、一人さんが幼少期の夜尿症がトラウマとして残る寺田さんに、『伊能忠敬は日本地図を書いたが、オレは世界地図を書いたんだ!』と黒いオセロを裏の白にひっくり返す如く、『過去の傷を宝に変える』のお話をご存知の方も多いと思います。
その寺田さんが先代から事業を引き継ぐ際に、“困ったときには、「ほったらかし温泉」の社長に頼れ!”と遺訓を残していたのです。
その後に家業を継いで後、件の状況に陥った寺田さんが彼の社長さんに相談をすると、温泉の社長さんが寺田さんに逆に訊ねられたそうです。
『あなたの仕事は役に立っていますか?』と。
そしてここからが一人さんの商売に対する原点とも言うべき展開です。
『“役に立つ”ことが仕事の原点なのです。
商人は仕事をして食べ(生計を立てる)ている以上は、(仕事を)やり続けなきゃいけない。
それは、今年も来年も生きなきゃいけない。ということ。
つまりは、お役に立ち続けなきゃいけないんです!』
さらに一人さんならではの辛辣な例えが続きます。
『ラーメン屋が儲かるからって、(同じ値段で今までより)出汁を薄くするってあるかい?』
『土地(の値段)を上げれば儲かるからって、サラリーマン(消費者)を遠く(勤務先の都心から遠い郊外へ)に追いやっといて、それがどうお役に立てるっていうの?』
今だけ儲ける為ならナニやったて良い!?
そうじゃないんだよ!!
お客さんの役に立ち続けること。
商人はそのことに、頭から湯気が出るほど考え続けるしかないんだよ!
以上、なかなかシンプルですけど、紛れも無く常に自問自答すべきお話でした。
追伸、当方の本業としては、遠くへ追いやった経験はございませ~ん!(冷ッ~笑)
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